清王朝から続く皇族料理である満漢全席が唯一食べれるお店を紹介・仿膳荘というお店とは

仿膳荘

中国に行ったら絶対食べたい名店中の名店シリーズ。今回は、唯一ここでしか満漢全席味わえないという名店中の名店を紹介します。

仿膳荘

満漢全席とは

まず、満漢全席とはいったいどんな料理なのでしょうか?

満漢全席とは、清王朝時代に作られた料理です。一説では、当時の西太后が作った料理ともいわれています。これは、皇帝料理とも呼ばれ、皇帝を含む一部の人間しか味わう事が許されなかったものでした。その中身は、満民族の料理と漢民族の料理の中から厳選された料理だけを提供するというものでした。色んな料理をテーブルに並べて提供するものでした。

満漢全席

その料理の品数は、当時1.028品あると言われています。これらすべてを食べ終わるには、1週間もかかってしまうと言われています。残念ながら、現在残っている料理は、このうち320品と言われています。320品の中には、前菜として196品と天心茶食124品あり、使用する食器は全てゴールドとシルバーです。

医食同源という四字熟語は、満漢全席から来ていると言われています。満漢全席の料理の中に漢方を使用した料理も多数あり、食べることで漢方を摂取できるという事から由来とされています。

仿膳荘というお店

この仿膳荘というお店は、中国北京の北海公園の中にあります。建物は清王朝時代のまま残っています。そのため、非常に趣のある建物です。

創業は、1925年で97年の歴史があります。

中国北京で、皇帝料理いわゆる満漢全席を味わえる唯一のお店として有名です。

面積は2.224平米あり、580人が同時に食べることが出来る広さがあります。

仿膳荘の料理

満漢全席

現在は、1食で食べきれるように180種類セットというものを新たに作り、グループで楽しんで頂けるように工夫しております。しかし、180品であれ食べ終わるのに7時間は要すると言われています。そのため、行かれる際は必ず時間の余裕をもっていってください。また、予約は必須であり、90日前に予約しないといけません。しかも、1日6組限定となっております。

田中角栄前首相が日中友好の外交の際に、接待されたお店としても有名です。

お店の中で使用されるものは、全て当時を再現したものとなっています。例えば、使用される食器の色はゴールドとシルバーに限定されています。さらには、調味料も当時の配合を再現して使用されています。

食べ方にも当時のものが再現されているため、まずは手洗いをします。そのあとうがい、爪の掃除、靴磨きなどの儀式を行って初めて食卓に座ることが出来ます。

食べる際も一人のお客様に対して一人のスタッフが必ずついてくれます。品数が多いため料理を配膳する際に試食をします。試食をして食べたい料理だけを残すことも出来ます。

満漢全席

当時の民族衣装も貸衣装として着ることも出来ます。

価格は、一人3.000元(48.000円)と高級です。大事な方をお招きするには持って来いのお店です。

まとめ

今回は、外交にも使用される皇帝料理である満漢全席を味わう事の出来る唯一のお店である、仿膳荘を紹介しました。

当時の皇帝料理を味わえるため、とても高貴な気持ちになることが出来ます。大切にされている方とぜひ伺ってみてはいかがでしょうか?

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