中国の名所と言えば、やっぱり万里の長城ですよね。
皆様は万里の長城についてどれくらい知っていますか。これから旅行する人も歴史が好きな人もここでもう一度おさらいして万里の長城についての理解をさらに深めていきましょう。
いつ作られた?
まずは、その始まりについてです。
それは、春秋戦国時代まで遡ります。
今から2200年前の斉国がその建設を始めました。その後秦の始皇帝が中国を統一した際に各所に作られていた防壁を増設して一つの長い城壁へと進化させました。
この時の長さは、11.263キロに登りました。
なぜ万里の長城が必要であったのか
当時の中国は春秋戦国時代であり各地で戦争をしていましたが、中国の外にも当然敵国(匈奴)となる国があり、そこからの侵入を防ぐ必要があったのです。
秦国の時に大きく建設を急いだのは、国内での戦争が終わり外からの脅威をなくす必要があったからと推測されます。
中国の内乱や政権交代などの影響で明の時代まで建設が滞ってしまいました。
明国による万里の長城の再工事
この時代に建築ブームがあり、万里の長城の長さは52年の工事期間を費やし、21.000キロと当時の倍の長さまで増築されました。
この時代も、外部の敵国(匈奴)との戦争が絶えずあり、防衛を強化する意味で一気にその長さを延ばしました。
その後の時代に増設されることなく、現在私たちの見ることが出来る万里の長城とはこの明の時代のものになります。明の時代の建築技術は当時の世界でナンバー1であり、くぎを使わずつなぎ合わせる技術は現在も再現することが難しいほど高度なものでありました。
現在も残る謎
ここで当時の建築における資材の運搬についてある一説を紹介します。
万里の長城の元となるレンガは直径7メートルあり、どうやって山の上まで運んだのかと長年研究されてきました。
最近の調査で、羊を使って運んでいたのではないかという仮説が立てられました。
それは、山の各地で羊の骨と足跡が無数に発見されたことで研究家たちが立てた仮設です。
羊は険しい山々を登ることが出来る上、山頂では貴重な食糧源にもなります。無数に見つかる骨と足跡、山の頂上まで運べる動物などを考慮すると非常に信ぴょう性が高いと思いませんか。
現在の万里の長城
現在は、長さも6.525キロとなってしまいました。度重なる戦争や支援災害により少しずつ倒壊していってしまいました。
万里の長城は、現在の技術では復興することが出来ないことから、世界自然遺産として残る建造物となりました。
冒険家たちが万里の長城制覇を目指して歩いたこともありますが、途中で倒壊があっていけない箇所があるため、歴史上で万里の長城を制覇したものはいないとされています。
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