今回紹介するおすすめ観光地は頤和園です。旅行雑誌などにも挙がっている人気観光スポットです。ここでは、北京に在住していた方から聞いた独自の頤和園についてお伝えしたいと思います。
頤和園とは
頤和園とは、中国清王朝時代の皇帝専用の庭園として造られました。北京市内から15キロ離れた場所に位置しています。面積は2.97ヘクタールあります。
庭園の中心に人工的に作られた湖があります。この湖を、「昆明湖」と言います。そして掘り起こした際の土を利用して山を作りました。この山を「万寿山」と言います。
「昆明池」は、198万平米の大きさを誇ります。2㎢なので、縦横2キロにも及ぶ巨大な人口湖です。
この「昆明池」と「万寿山」を中心に作られた庭園です。
世界遺産に1998年登録される程歴史的な価値の高い庭園です。
中国の中で当時のままの姿が一番残っているのが、この頤和園です。
別名称は、皇族庭園博物館とも言います。
頤和園にまつわるエピソード
まず、この庭園を造った理由についてです。
当時の西太后が、西洋諸国から水のない都として北京はあまりよく思われていませんでした。このことに、不満を感じた当時の西太后が、世界に中国の威厳を示すために作らせたのが「頤和園」でした。
「昆明池」にある小島について
「昆明池」には、真ん中に小さな島があります。なぜ。そのような島を作らせたのでしょうか。
それは、当時の罪人を収容する監獄が地下にあったからです。そこを「水牢」と呼ばれています。訪れた際は、島にも立ち寄ってみてください。
なぜ山と湖が必要だったのか
中国の風水で「山环水抱」という言葉があります。これは、敷地内に山を作り周りを水で覆うことでとても良い気が回るとされています。その「山环水抱」を忠実に再現した作りとなっています。
万寿山の上にある建物は
当時、昆明湖を作る際に、大量の仏像が埋蔵されていたと一説では言われてます。そのため、その仏像を保管する建物が必要となりました。その際に、万寿山の頂上に「佛香閣」という建物を建設しました。
中に入ることは出来ませんが、外から中を除くと仏像が並んでいるのが確認できます。
デートスポットとしての頤和園
この頤和園は中国のカップルがよく訪れる有名なデートスポットです。
それは、「昆明池」でボートを楽しむことが出来るからです。日本の有名なドラマや映画でもよくデートでボートに乗っているのを見かけますよね。中国でも日本と同じように定番のデートのひとつであります。
訪れた際に周りを見渡してみてください。現地のカップルたちを見つけることが出来ますよ。
まとめ
今回おすすめした「頤和園」は観光地としてとても有名なスポットです。
しかし、造られた歴史や今現在の状況などが分かればより楽しめると思いませんか。当時世界に威厳を示すために造られた庭園が、今は中国の若者のデートスポットになっています。そんな歴史の変化を楽しむのも面白いです。
コメントを残す