中国北京に行った際に訪れたい名店中の名店シリーズです。今回は「豊澤園」を紹介します。
豊澤園というお店とは
創業1930年です。創設者は、元西太后の専属コックをされていた方です。
北京市内で48店舗あり、全て直営店でされている歴史あるお店です。元々民国時代は上流階級の人しか入ることが許されなかったそうです。
このお店には「食は豊澤園へ」ということわざが残っているくらい有名なお店です。それは、接待や大切な人へのご馳走には必ず豊澤園に行きなさいという意味で使用されていました。
このお店は、1966年の「文化大革命」の際に一度焼失して閉店してしまいました。しかしその後、1972年に4代目の店主によって復興されました。
現在、本店に行くと歴代清王朝のサインなどが展示されています。
名物料理の紹介
獅子頭
獅子と名は付いていますが、豚のお肉を使用しています。豚肉とレンコンを混ぜたものを一度蒸しあげます。そして、その後焼き上げていきます。この時に餡をかけていきます。この案には味噌と醤油を使用しています。
獅子頭という料理名は、実際にはライオンの頭を食べることは不可能ではありますが、上流階級の人が「私はライオンの頭と名のついた料理を食することが出来る」とその権威を示すためにつけられたと言われています。
この料理は、脂っこく味付けなどされているため、若者よりは年配の方に特に支持されています。
酢溜三白
この料理は、料理名が示しているように三つの白を特徴としています。その3つとは、「魚」「鶏肉」「たけのこ」です。この3つの白を2ミニ以下のサイズにして72時間水に漬け込みます。詰め込んだ後に酢だけで使用した餡と絡めて炒めて完成する料理です。
酢の甘みが非常に出ております。
この料理を食べないと北京人じゃないと言われる程、市民に親しまれている料理です。現地の方は「三白」と略して呼んでいるそうです。
ナマコのネギ焼き
この料理は、葱となまこの炒め物です。
この葱焼海参は、この豊澤園の一番の名物と言ってもいい料理です。
この料理の由来は、当時の創始者がなまこを食べない西太后の為に作ったことが始まりとされています。なまこの見た目に違和感を持っていた西太后にわからないように細かく切り、葱と合わせて炒めて提供しました。当初はクラゲと伝えて食べてもらいました。味に感服した西太后に事実を告げ、以降はなまこも抵抗なく食べるようになったと言われています。
この料理は「女性の美容院、男性のガソリンスタンド」という諺があります。女性にとっては美容に良い料理として、男性にとっては身体が元気になる料理であるという意味です。特に女性と子供に人気の逸品です。
この料理は、訪れた際には必ずご賞味ください。
まとめ
今回は、北京市民に長く愛されている豊澤園を紹介しました。
元々上流階級の為のお店だけあって内装も料理も妥協しておりません。
本店では、様々な方のサインもあり、観光の際には必ず訪れてみてください。
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